「飼い主が、新型コロナウイルスに感染したことがわかって
急遽入院しなければならなくなったとき
犬が家に放置された状態になってしまうのですが
そうした場合に、ホテルにお預けすることや、シッターに来ていただくことはできますか?」
というお問い合わせをいただきました。
自分が感染しないように気を付けることしか、考えていませんでしたが
飼い主様が感染してしまった場合のことも
今のうちから、考えておかないといけないのだと思わされました。
世界レベルで警戒されている新型ウイルスのため
私個人では、どう対処すればよいか判断できないので
福岡県庁の「がん感染症疾病対策課感染症対策係」というところに
問い合わせてみました。
まず、新型コロナウイルスの感染には
飛沫感染と接触感染とがあり
飛沫感染は
感染者の飛沫(咳やくしゃみ、つばなど)と一緒にウイルスが放出され
それを他者が口や鼻から吸い込み感染するというもので
接触感染は
感染者が咳やくしゃみを手で押さえ、その手にウイルスが付着し
ウイルスが付着した手と直接接触して感染する、
または、その手が触れたことによってウイルスが付着した物(ドアノブや電車のつり革など)を
間接的に触ることで感染するというもので
研究結果では、物に付着したウイルスは、最長9日間生存し続けるということでした。
飼い主様が、新型コロナウイルスに感染・発症して入院することになった場合
ホテルでお預かりするには
私が、鍵をお預かりして、ご自宅までワンちゃんを迎えに行くか
ご家族にワンちゃんを連れて来ていただくかになりますが
飼い主様の感染が確認された時点で、鍵の直接の受け渡しはできませんし
どこかに鍵を保管しておいて、その場所をお聞きするというのも
安全面において不安なので
ご家族にワンちゃんを連れて来ていただく形になります。
ただ、そのご家族が、感染者との濃厚接触者と判断され、
症状がある場合は、検査して入院
症状がない場合でも、感染している可能性がある場合は
ウイルスの潜伏期間中は、外出や人との接触を制限されるそうなので
連れて来ていただくことも難しくなると思います。
また、獣医さんによると、
現段階では、犬への感染例は報告されていないということで
“犬から人へ、人から犬への感染はない”とされていますが
実際には、“犬が感染しているかどうかを検査することができない”
というのが、現状のため
犬が“感染はしているが発症していない=ウイルス保持”の場合があるのか
その場合、人へ感染する危険性があるのか
感染した飼い主が触った犬に、ウイルスが付着しているか
などということは、はっきりとはわかっていないということでした。
となると、感染された飼い主様のワンちゃんを
ホテルでお預かりするというのは
他のワンちゃんへの安全面を考慮すると、難しくなってしまいます。
そのため、ホテルではなくシッターでご自宅にお伺いし
ごはんやお散歩、おトイレの掃除などのお世話をさせていただく形になりますが
感染された飼い主様が生活されていたご自宅には
あらゆるところに、ウイルスが付着していると考えられ
マスク・手袋などを装着して、お伺いすることになると思います。
シッターでお伺いする際には、シッター料金の他に
マスク・手袋などウイルス防護に関しての諸費用も
ご請求させていただきますので、ご了承ください。
ただ、現段階では
新型コロナウイルスは、空気中に浮遊し続けるということはなく
空気感染はしないとされているため、シッターでのお伺いを検討していますが
空気感染の危険性もあるとなった場合には
シッターでのお伺いも難しくなると思いますので、ご了承ください。
いつもドッグスクール・ミッキーをご利用いただいている
ワンちゃんや飼い主様が
万が一のときに、お役に立てることがあるなら
万が一のことを心配されているお気持ちを、少しでも楽にさせていただけるのなら
と考え、シッターでお伺いさせていただく形を取るつもりではありますが
新型のウイルスのため、まだ色々なことが判明されていない中
感染された空間に立ち入るというのは、かなりのリスクがあることです。
そのため、万が一のときに、シッターでお伺いさせていただくのは
毎月ご利用いただいているワンちゃん限定と考えておりますので
何卒ご了承のほど、よろしくお願い致します。