前回のブログで「明日から寒くなるらしいです((´д`)) 」
と言った数日間は寒かったですが、思っていたよりは寒くならず
そのあとは、暖かい日も度々あり
結局、雪が降るような寒い日は1日もないまま冬が終わりそうですね。
ドッグスクール・ミッキーに来ているみんなは
ネコちゃんのように、寒いのが苦手なワンコばかりなので
この冬は、暖かい日が多くて嬉しそうでした♪
今は、ワンコたちもこんなに幸せそうに笑っていますが
冬が、この程度の寒さだったということは
夏は、とてつもない暑さになるんだろうなぁ・・・と思うと怖いです(´△`)↓
最近、テレビでは、連日のように「幼児虐待」のニュースが流れていますね。
その中で「動物虐待」のニュースもありました。
引っ張ったり地面の臭いを嗅いだりしているわけでもなく
普通に歩いている散歩中のワンちゃんを、飼い主が突然蹴っている映像でした。
飼い主曰く
「家の中でトイレを失敗したので、しつけのために散歩中に蹴った」ということでした。
「しつけ」と「虐待」のボーダーラインというのは難しいと思います。
吠えたから「ダメ!」と大きな声で言ったり
お散歩中に引っ張ったから、リードを強く引いたりすることも
やってる側は「しつけ」のつもりでも、見ている人の中には「虐待」だと思う人もいるのかも知れません。
価値観は人それぞれ違うので、ボーダーラインを引くのは難しいと思います。
「動物愛護管理法」では
動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい
正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく
必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれる。
と、あります。
「しつけ」のために、「ダメ」と怒ったり、引っ張らないようにリードを引いたりすることは「不必要」でもないですし、「正当な理由」もあります。
でも、そうなると、ニュースになった飼い主のように
本人が「しつけ」だと言い張れば「虐待」ではないということになってしまいますよね・・・
私の中での「しつけ」と「虐待」のボーダーラインは
その行為が「ワンちゃんのためであるかどうかということ」です。
たとえば、家の中で吠えることが度々あり、ご近所から苦情が来るとします。
その場合は、何らかの策を取らなければなりませんが
吠え声を止められず、苦情も続き、最終的には、一緒に住めなくなるワンちゃんもいます。
吠えないように声帯を切ったという話も聞きました。
「しつけ」をして、吠える行為を飼い主さんがコントロールできるようになれば
ご近所の方に迷惑をかけなくて済みますし
声帯を切ったりすることもなく、今まで通り一緒に暮らすことができます。
上記は、極端な例かも知れませんが
身近な例でいうと
お散歩中にグイグイ引っ張って歩き、人や犬に吠えているワンちゃんを
他人が「うるさい犬だなぁ」と思ったり、
飼い主さん自身も「うちの子、全然おりこうさんじゃないなぁ」と思ったりすることは
ワンちゃんにとって、かわいそうなことです。
きちんと「しつけ」をして、してはいけない行為を教えてあげれば
飼い主さんや他の人から「かわいいワンちゃん」「おりこうなワンちゃん」と思われます。
ワンちゃんの「幸せ」につながると思ってしている行為であれば
端から見た印象がどうであれ「しつけ」だと思っています。
でも、それには原則として
ワンちゃんが、何が“ダメ”で何が“良い”のかがわかるように
「現場で教える」ということが絶対です。
先のニュースの飼い主のように
何分か前のことについて、突然怒るなどということをしても
ワンちゃんには、何のことで怒られているのかわかりません。
それは、ただ単に人間側が、先ほどのワンちゃんの行為に対してイライラし続けて
その怒りをぶつけただけでしかないと思います。
また、吠えたり噛んだりという行為を「ダメ」だと教えることと違って
トイレの失敗に関しては、怒る(否定する)「しつけ」は不適切です。
トイレの失敗は「飼い主のミス」です。
失敗しないように環境作り・タイミング作りをしてあげて
成功したときに褒める「しつけ」の方が適しています。
長くなりましたが
あのニュースのせいで、世の中の飼い主さんたちが「しつけ」をするということに対して
悪いイメージを持ったり、躊躇したりすることがあると
それは、「しつけ」のできていないワンちゃんを増やすことになり
結果的に、不幸なワンちゃんが増えてしまうのではないかと、少し心配になったので、
「しつけ」の意味について、私の思いを書きました。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。